真悠子の初めての浮気 (前編)

 

真悠子が初めて浮気をして、私以外の男とセックスをしてしまったのは、私達がまだ21歳の頃でした。

私達は同じ高校の同級生で、私は同じクラスだった高校一年の頃から真悠子の事が気になっていました。

高校三年の夏に、私は真悠子に告白し、そしてその一ヶ月後に私達は初めてのセックスをしたのです。
真悠子は処女で、私は童貞でした。

そして私達は東京の同じ大学に進学し、何年もかけて愛を育んできたのです。

私達はお互いに結婚を約束し、将来のことを考えていました。

 

そして大学三年になり、就職に向けて社会に巣立つことを本格的に考える頃、それは起きました。

それは私と真悠子が一緒に所属していたサークルの、OBを交えた就職相談兼懇談会でした。
企業に就職したサークルのOBの先輩たちが、実際の状況や自分たちの体験を話し、後輩である私達にアドバイスするというイベントです。

5名ほどのOBの先輩たちが参加し、その中にはサークルにつながりのある他大学のOBの人もゲストとして含まれていました。

そして、真悠子はその他大学からゲスト参加していたOBの男性と浮気をしてしまったのです。

 

起業して華々しく活躍するそのOBの先輩の会社の、小さな会議室で行われたその相談会の後、近くの居酒屋で懇談会が行われ、そして二次会として皆でカラオケに行くことになりました。

私と真悠子が、なぜ二次会のカラオケにまで参加したのか、今となっては理由はわかりません。

けれど、わたしたち3年生が15名ほどで参加したその相談会の後、10名近くの仲間達がそのまま二次会まで残っていました。それは、起業したり、一流企業で働いて活躍している先輩たちがそれだけエネルギッシュで魅力のある人たちだったからだと思います。皆、先輩たちの話をもっと聞きたかったのです。

 

その相談会の主催だったベンチャー起業の社長の先輩、中堅の起業に就職した先輩、皆、素敵な人たちで、とても良い話が聞けたのですが、その中でも、某大企業に務めている他大学からのゲスト参加の先輩は、よりいっそうかちっとした印象で、高そうなスーツをきちんと着こなしていました。それは、主催のベンチャー起業の先輩がジーンズにシャツといったラフな格好をしているのと対照的でした。木村さんというその先輩は、有名大企業に務めて活躍しているということで、他大学出身ながらゲストとして招かれていたのです。

 

けれども、木村さんの大企業の社員らしいしっかりとした印象は、お酒が入るに連れて崩れ、次第に木村氏がかなりひょうきんでおちゃらけたキャラクターであることがわかってきました。そして、飲み会の席で、木村さんは参加していた女の子たちに、しきりに声をかけ始めました。木村さんは真悠子にも声をかけ、彼氏の有無、好みのタイプなどを聞き出していました。私は真悠子の隣にいて、少し嫌な気持ちでしたが、木村さんのひょうきんなキャラクターと、大企業につとめる大人の魅力によって、女の子たちに声をかけても場がしらけたりしないのです。かえってその場は盛り上がり、木村さんは話題の中心になり、皆の笑いがそこに集中します。

「え、彼氏いるの?」

「え、隣にいるのが彼氏?」

控えめな反応を返す真悠子に対して、木村さんは大袈裟におどろいたりくやしがるそぶりを見せて、皆がおもしろがって笑っています。

「セックスの回数は?」

皆の前でそんなことまで聞いてしまう木村さんに、その場は盛り上がります。

「週に一回くらい・・・」

恥ずかしそうにぼそっと言ってしまう真悠子の天然ぶりに、その場は大爆笑となり、私は恥ずかしさに赤面しました。こうして初対面の木村さんによって、私達の下半身のことまでが聞き出されてしまいました。今にして思えば、木村さんはこうして女の子の反応をチェックしていたのかもしれません。

 

二次会のカラオケに移ると、OBの先輩たちも酔いが周り、私達学生も次第に遠慮がなくなりその場がはじけてきました。残っているOBは木村さんと、金融機関に務めている石井さんという二人だけです。次第に先輩と後輩という垣根も消えていき、同じ20代の若者同士という感じのカジュアルな会話が増えてきました。

ですが相変わらず場の中心にいるのは木村さんです。カラオケに入ってスーツを脱いだ木村さんは、白いワイシャツ姿でネクタイも外しています。ワイシャツの上から、よく鍛えられたがっちりとした体格の良い肉体をしているのがわかります。定期的にジムに通って鍛えているのだそうです。木村さんは背も高く177か178センチくらいあり、大企業に務めていることもあって、いかにももてそうな男性の魅力に溢れています。私は木村さんのエネルギーと男性としての魅力に圧倒されながらも、木村さんが真悠子に声をかけるたびに少しだけ嫌な気持ちになっていきました。

 

カラオケに入って一時間もしないうちに、その場の話題は下ネタの方向に向かっていきました。

木村さんは自分がいかにもてるかということを隠そうとせず、また女性の胸のサイズや形についての持論を切々と述べたりして、その場は盛り上がる一方です。

また木村さんは女の子たちに順番に声をかけ、あられもないことを言わせては女の子たちを恥ずかしがらせています。また女の子の膝に手を置いたりとボディタッチもしています。けれども、その場にいる女子皆に平等にそれをやるので、なぜだかいやらしい感じがしないのです。その場に残っていた女子は3人。そのうち二人は彼氏持ちです。その中でも真悠子は、彼氏である私がその場にいるのです。それにもかかわらず、遠慮なく下ネタの話をする木村氏は、相当な女好きなのかもしれません。

 

木村さんの下ネタがひととおり女子3人の間をまわり、話の矛先は私と真悠子の二人の関係に向けられました。何年付き合っているのか、結婚する気があるのか、など、私達二人の個人情報が次々に聞き出されます。

そして話題は、付き合っている恋人がいてもオナニーするのかという疑問に突き当たりました。

木村さんの質問と、お酒に酔って歯止めのきかなくなった友人たちの目線にさらされ、私はついつい、「します」「週に一度くらい」と答えてしまいました。

「じゃあ、真悠子ちゃんはどうなの?」

木村さんが遠慮なく真悠子に質問し、真悠子は困った様子でしたが、

「週に二回くらい・・・」

下を向きながら恥ずかしそうにそう言った真悠子の言葉に、カラオケの部屋の中は、その日いちばんの盛り上がりになりました。

 

皆が騒ぎ、踊りだし、カンパイが何度も行われ、気が付けば木村さんは真悠子の隣に座っていました。当然、反対側には私が座っていますが、お酒が回り、なんでもありの状態になった部屋の中で、それを気にする人は誰もいません。木村さんは真悠子の膝に手を置き、気付けばなんと真悠子の肩に手を回したりしています。真悠子は恥ずかしそうにして動きません。そして、私も動けませんでした。予想外の状況に、どうしたらいいのかわからなくなっていたのです。

そして、その時に、木村さんはこっそり真悠子に向かって何かをささやいたのだそうです。真悠子は何も答えず、それを無視していたそうです。けれども何も言わなかったということは、女性にとっては同意と同じことなのだということを、女の扱いに長けた木村さんはよく知っていました。

 

ヒット曲を歌い終わり、カンパイの嵐がおさまると、木村さんはすぐに真悠子のそばから離れて、他の女の子にちょっかいを出しはじめました。その子も彼氏持ちですが、木村さんのちょっかいに対して、負けずに叩き返したりと反撃しています。

そして、何事もなかったように時間は過ぎていき、気付けば夜中の12時が近くなっていました。そろそろお開きにしようか、電車もなくなっちゃうしね、という話になり、その場は終了ムードになっていきました。何人かの仲間たちはトイレにいったり、スーツやジャケットを羽織ったりと、帰り支度を始めました。その日の懇談会は、あくまでカジュアルにということで、私服で来るようにという指定があったのですが、何人かの友人はそれでも、エチケットを意識してかスーツで来ている仲間も居ます。私は私服だったので、お酒を飲むうちに暑くなってきて脱いだパーカーを羽織っただけでした。それは真悠子も同じで、真悠子は紺色のカーデガンを羽織ると、それで帰る準備は完了でした。

カラオケの部屋のインターホンが鳴り、あと10分です、という連絡が入ると、もう一人のOBの石井さんがしめくくりの挨拶を言って、その場をまとめました。そして、その話が終わらないうちに、真悠子は私に「トイレに行ってくる」と言って、部屋から出ていきました。さきほどは大丈夫と思ったけれど、やっぱりお酒のせいでトイレに行きたくなったのだろうと私は思いました。

 

石井さんのしめくくりの話が終わり、皆が「おつかれさまでした」と言うと、さきほどまでの乱れた雰囲気はなくなり、元の社会人と学生のまじめな懇談会に戻りました。

「じゃあ、ここのお酒は俺がおごるから」

木村さんがそう言い、財布からカードを出してみせると、皆がおお、と騒いで拍手が起きます。

木村さんが支払いをしに部屋から出ていき、そして再び部屋のインターホンが鳴ります。「お時間です」の連絡が入り、カラオケの従業員の人が片付けに来て、私達はカラオケ店から出ました。

「じゃあ、皆さん、おつかれさま」

「お疲れ様です!」

その場を去る石井さんに皆が挨拶すると、私は真悠子がまだトイレから出てきていないことに気が付きました。

「あれ、山根? 真悠子ちゃんは?」

「まだトイレから出て来てないんじゃない?」

「見てきたら?」

「そういえば木村さんもいないよね」

仲間達が不思議そうに口にします。

私は、真悠子がトイレから戻らないうちにカラオケの部屋の時間が終了になったので、真悠子のカバンを持って店から出て来たのです。

真悠子はそのまま店から出てくるかと思ったのですが、ひょっとして自分のカバンを探してカラオケの部屋に戻ったのかもしれません。

私は真悠子が心配になり、カラオケ店の店の中に戻ると、さっきまで居た部屋に引き返しました。

部屋の中はまだ店員さんが片付けの最中で、空いたグラスが片付けられているだけで真悠子の姿はありません。

トイレの方にも行ってみましたが、カラオケの部屋から漏れてくる歌声が聞こえるだけで、人の姿はありません。女子トイレの中を見るわけにもいかないので、私はひょっとしてすれ違いになっているといけないと思い、仲間たちの待つ店の外へと戻りました。

 

女子トイレの向こう側にある、もうひとつの奥側の階段の踊り場で、真悠子が木村さんにキスをされ、木村さんの手が真悠子の背中や腰をなでまわしていることなど、その時の私にはわかりませんでした。ほんの10メートルの距離にいながら、カラオケ店の騒音の中で、真悠子が木村さんとキスを交わしている音や、話し声などは、聞こえるはずがなかったのです。

あとほんの10メートルほど先の階段まで行けば、私は真悠子が木村さんにしなだれかかり、木村さんが真悠子の反応を確かめるように真悠子の胸やお尻を衣服の上からなでまわしている所を見つけることができたのです。そうなっていれば、私たちの運命は変わっていたでしょうか。

 

「居なかった?」

彼氏持ちで健気に木村さんに反撃していたA子の、拍子抜けした声が聞こえ、仲間たちは先程のままで待っていました。真悠子の姿はありません。

「まさか・・・」

仲間達の一人が口を開きます。さきほど、木村さんと一緒になって下ネタにいちばん盛り上がっていたヒロユキです。

「木村さんにお持ち帰りされちゃったんじゃ」

全員が沈黙します。

「いや、真悠子ちゃんに限ってそれはないでしょう」

もう一人の友人であるタケオがフォローしてくれます。

しかし、それから10分待っても真悠子は出て来ません。
真悠子のカバンは私が持っているので、真悠子の携帯電話もそこに入っています。なので真悠子に電話することもできません。

 

15分がたっても真悠子は出て来ませんでした。

「これって、やっぱり・・・そういうことだよね」

遠慮のないA子が、皆が思っていても言えないことを言ってしまいます。

そういうこと、というのが、どういうことなのかは全員がわかっています。
さきほどまでの盛り上がった気分はどこかに行ってしまい、皆がだまっています。

 

そして、皆、終電の時間が迫り、一人、二人と帰っていきました。

後には私1人が残されました。

「うそー、真悠子ちゃん、信じられない」

最後まで残っていた、女子3人の中で一人だけ彼氏のいないB子が言います。
背の低いふっくら体形であまり顔も可愛いわけではないB子は、信じられないといった様子で、

「山根くん、いっそのこと、私と朝まで過ごそうか?」

と声をかけてきます。
けれどももちろん、気が動転している私にそんな言葉は届きません。

「山根くん、落ち込まないでね。ちゃんと帰るのよ。バイバイ。」

そう言って、B子も帰って行きました。

こうして私は、仲間達の前で恥をかかされることになったのです。

 

私は気が動転しているうちに終電がなくなり、仕方なく近くのマンガ喫茶に入りました。自分のカバンの他に、女性もののカバンを持って入店する私は、それだけで何か不自然です。私は自分が何か不審者のように思えてきて、自分は何も悪くないのに、周囲の目を気にしながらマンガ喫茶の席へ向かいました。

真悠子からの連絡はありません。カバンの中、真悠子の携帯にも、着信やメールはありません。
私は仕方なくマンガを読み始め、読み続けていると次第に気分が落ち着いてきました。

マンガをひととおり読み終えた私は、自然とアダルトビデオの観賞を始めました。

真悠子は本当に、木村さんと浮気をしてしまっているのだろうか。

そう思うと、たまらなくなり、私はアダルトビデオのセックスの様子に真悠子の姿を重ね、あっというまにティッシュの上に射精してしまいました。

 

私がマンガ喫茶に入店するのと同じ頃、真悠子は木村さんに連れられて近くのラブホテルに入店していました。私と真悠子は、それまで一度もラブホテルに行ったことがありません。それは、真悠子にとって人生で初めてのラブホテルでした。

私のいたマンガ喫茶と、真悠子の入ったラブホテルは、距離にすればほんの30メートルの位置です。探すまでもなく、繁華街の同じ区域にいるのに、私と真悠子の間には果てしのない距離が出来ていました。そして一分、一秒ごとに、二人の運命はどんどんと離れていったのです。

悶々とした私が、不機嫌そうな顔でマンガ喫茶の受付を済ませている頃、真悠子は木村さんの腕に抱かれながらキスを繰り返し、そして、私が無料サービスのコーヒーを飲み、席についてマンガを読み始める頃には、真悠子はすでに裸になり、下着も脱いで木村さんの前で女としてのすべてを見せていたのですから。

 

私はアダルトビデオを見ながら、一度だけではおさまらず、たった二時間の間に3度も射精してしまいました。こんなことは普段はないことです。画面の中には、レイプされた女子大生が中年の男に中出しされる場面が映し出されていました。

けれどもその時、真悠子が体験していたのはそれよりももっと激しく、生々しいセックスでした。

アダルトビデオの画面の中、中出しと言いながらも、モザイクの上からでも男性がコンドームを着けていることがわかります。女性の股間から流れ出る精液は、本物ではないのです。

しかしその時、通りを隔てて30メートルも離れていないホテルの中、真悠子に挿入していた木村さんは、コンドームなど着けていなかったのです。

真悠子が木村さんとしていたのは、紛れもない本番のセックスでした。

そして演技ではない、本物の中出しが真悠子に行われました。

(後編へ続く)

 


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