寝取られログハウス -夫婦監禁- (前編)

 

 

私が、妻の真由美と共に、Z県の田舎に引っ越したのは、8月の上旬のことでした。

私が31歳、真由美が28歳、結婚して2年が経ち、それまで都会で忙しく仕事に没頭する毎日を送っていた私たちは、将来に向けてライフスタイルを変える必要を感じていたのです。

将来に向けてとは、収入や成功を望むことよりも、より長期的に人生の基盤をつくり、また私生活を充実したものにすること、そして、子供を持つことでした。

結婚して2年が経過しましたが、私も妻も、忙しく働いており、また妻も仕事にやりがいを感じていたことから、子供を作るにはまだ早いと感じていたのです。

妻はかなりの美人で、私は忙しい生活の中でも、最低週に一度は真由美とセックスをしていましたが、その頻度は結婚前の恋人時代とあまり変わらないくらいのペースでした。

ですから結婚したといっても、半分同棲だったものが毎日同じ家に戻るようになり、友人や親類にも公式に夫婦として認知されたというだけで、実際の生活は結婚前とそれほど変わらなかったのです。

しかし、結婚し籍を入れてからは、子供こそまだ作らないと決めていたものの、真由美はより確実だということでピルを飲んで避妊するようになり、それとともにそれまではコンドームを使ってセックスしていたのが、コンドームを使わずに直接真由美の中に挿入するようになりました。

そして、ピルを飲んで避妊しているとはいっても、確実な家族計画ということから、私は真由美の中で遂げることはあまりしなかったのですが、それでも、毎月一度、生理の前の週だけは、真由美の中に遂げることを許してもらっていたのです。

 

私は外見も平均的な平凡な男で、仕事にはやりがいを感じてましたが、それもあって女性関係はそれほど多いわけではなく、真由美と付き合う前には学生時代も含めて二人の女性との交際経験があるだけでした。それも二人とも3ヶ月程度で別れてしまったため、セックスも数えるほどしかしておらず、その意味では真由美は私にとって初めて真剣に交際し、セックスをした相手でした。

真由美は私と出会う前に、3人の男性との交際があったそうです。

一人は年上の男性で、あとの二人は同年代の男性だったそうですが、その男性たちと真由美がどのようなセックスをしていたのかは、私はさすがに結婚してからも聞くことができませんでした。

特に年上の男性との交際は2年近く続いたということだったので、私は、その40台の男性と真由美がどのようなセックスをしていたのか、時折気になって想像してしまい、どうしようもない気持ちになることがあるのでした。

いずれにしても私たちは結婚し、そして結婚から2年が経過した後の夏、8月に私たちは、Z県の地方へと引っ越したのです。

 

真由美は、金融系で結婚後も仕事をばりばりとこなす優秀な女性でしたが、本来は自然志向な女性で、納得がいくまで今の仕事をしたら、田舎で生活したいという話を以前からしていました。

私もそれに同意し、都会で環境の悪い中、自分がすりきれるまで働くよりも、より環境の良い、自然が豊かな土地で人間らしい生活をする方が良いと考えたのです。

今後の人生設計をするのに十分な貯金を蓄えたこともあり、結婚して3年という区切りの良い時期に、私たちは田舎への引っ越しを計画し、それを数ヶ月かけて実行しました。

 

インターネットで調べた物件情報から、実際に足を運び、いくつもの地方を実際に見て回る中で、私たちがそのZ県の山の中に住むことを決めたのは、ひとつにはその物件のユニークさでした。

それは、かつて田舎の診療所兼保養所のように使われていた建物をリフォームし、住宅として使えるようにしたものでした。

建物自体は古いのですが、コンクリートの事務所のようになった部分と、木造のログハウスのようになった部分がうまく組み合わさり、懐かしくもあたたかく、そしてモダンな空間もきちんと用意された不思議な住宅になっていました。

そして、古い建物を利用しているため、価格も安く、破格といえる物件だったのです。

 

もうひとつは周囲の環境です。

もともと、保養所のような施設として利用されたいたためか、周囲は木々に囲まれていて、四季を感じることのできる、落ち着いた素敵な場所でした。

土地自体は他人の持ち物なのですが、この素敵な林の木々の中で生活できるというのは、いつも森林浴をしているようなもので、これ以上ない環境だったのです。

ただひとつ欠点としては、山の中で木々に囲まれているため、周囲の住宅や街からは遠く、ちょっとした買い物に出るにも車で20分ほどかけなければいけないという点でした。

しかし便利さと、環境の良さは両立しませんし、真由美はかえってその不便なのが良いといって、この街での生活をとても楽しみにしていたのです。

私は勤めていた会社に退社する旨を伝え、引き継ぎをするとともに、数ヶ月かけて新しい街での就職活動を始めました。

幸いにして地元の同業種の企業に内定し、8月半ばに引っ越しをすることを伝えると、出社は9月からということになりました。

私はその街の、のんびりとした雰囲気が非常に気に入り、私たちは思い描いていたとおりの新生活と、新しい人生のステップに向かうことができそうでした。

そして、約半年にわたる引っ越しの忙しさが落ち着くと、8月も終わり頃になって私たちはようやく、新しい家での生活をゆっくりと味わうことができるようになったのでした。

 

 

その日は中秋の名月でした。

9月になり、私は車で30分かけて通勤し、新しい街での仕事を始めましたが、都会と違ってのんびりした風土の中で残業もほとんどなく、人とのかかわりを大事にしたスローな毎日に、私は満足を感じていました。

そしてその夜、私は家に帰ると夕食を済ませた後、真由美とともに縁側に座って月見をしたのです。

中秋の名月。都会にいると、そんな言葉すらも忘れてしまいます。

月見なんていうものをしたのは、いつ以来でしょうか。

縁側というものに腰掛けることさえ、小さい頃に田舎の祖父母の家に遊びに行って以来かもしれません。

実際は、私たちの家は林の中にあるので、木々の陰になって月がずっと見えるというわけではないのですが、家の周囲だけは空が見えるので、十五夜の大きく明るい月を楽しむには十分でした。

私たちは月を見ながら、瓶に入ったビールを互いに注いで飲むと、満足して部屋の中に戻りました。

 

月見を終えて、時間は夜の10時半といったところだったでしょうか。

私は風呂に入ることにしました。

もともと保養所のように使われていたこの家は、お風呂も作りが古く、どことなく懐かしい感じがするものでしたが、バスルーム自体はとても広く、二人で使うにはもったいないくらいのものでした。

8月に引っ越してから、真由美と二人でお風呂に入ることもよくありましたが、この日は真由美は夕方に既にシャワーを浴びたということで、私だけでお風呂に入ったのです。

お風呂の中で考えていたのは、今夜の真由美とのセックスのことです。

8月の半ばに引っ越しをして、その片付けと新居の整理整頓に忙しく、8月中はあまりセックスが出来ていません。

そして9月の初旬に生理が来てから、真由美はピルを飲むのをやめました。

それは、自然の中で生活できる新しい環境に来て、セックスも自然のままでしたいということからです。

そしてもちろんそれは、子供を作るということです。

田舎の素晴らしい環境での生活を手に入れて、私たちは、これからようやく子供を作ることができるのです。

生理が終わってすぐに、私たちはセックスをし、私は真由美の中に初めて、避妊のない射精をしました。

隔てるものなしに真由美に挿入し、そしてピルを飲んでいない、自然のままの真由美に、中出しの射精をする。

同じセックスでも、妊娠の可能性があるセックスと、そうでないセックスでは、意味合いがまったく違うのでしょう。それは、ぞくぞくするような興奮で、普段セックスには比較的淡白で、一晩に一度しかしない私も、その夜だけは二度目に挑んで、真由美の中に一晩で二回の射精を遂げたのです。

そして、私たちの家である元保養所の、二階にあるログハウスのようになった寝室で、ぜいたくなほどに大きく、ふかふかのクッションの効いたベッドの上で、私と真由美は何時間もかけて愛し合い、そして開いたままの窓から聞こえる木々のささやきを聞きながら、充足した眠りについたのです。

 

それが三日前のことだったので、私は今夜またセックスができることを考えると、興奮して、真由美の身体を想像し、お風呂の中で股間を勃起させていました。

真由美の話では、満月の夜は妊娠する可能性が高いそうです。

引っ越し以来、早く子供が欲しいねと言葉にして言うようになった真由美は、そういった情報にも敏感です。

今夜のセックスで、真由美が私の子供を妊娠するかもしれないと思うと、私は嬉しさと興奮でぞくぞくし、セックスをする前から達してしまいそうなくらいでした。

自分の興奮と、股間の起立をおさえながら、バスタオルを腰に巻いたままでお風呂から出て来た私は、がらがらという音を聞きました。

それは玄関の戸が開く音のようでしたが、私は特に気に留めませんでした。

真由美が外に出ていたのだろうと思ったからです。

 

この田舎の街では、誰もが顔見知りで、泥棒もいないので、扉に鍵をすることはありません。

地元の人たちからその話を聞いたとき、私たちは、良いところだなあ、という気持ちと、あまりに暢気だなあ、という気持ちと半々に思いました。

しかし、この山の中の保養所で生活をしていると、私たちも自然に、扉や窓に鍵をしなくなりました。

風呂場から私はリビングに向かいます。

この家のリビングは、元保養所兼診療所の、待合室になっていた部分で、待合室のL字型のソファーがそのままになっています。

そのソファーの上に、真由美が座ってノートパソコンを覗き込んでいるのが見えました。

私がリビングに入るのと、リビングの玄関側の待合室のドアが開くのが同時でした。

開いたドアから、男性が顔を出しました。一人、二人。

真由美はきょとんとしています。

私もきょとんとしています。

私がリビングに足を踏み入れるのと同時に、二人の男性もドアから入ってきていました。

待合室の空間に、4人。

もともとが小さな診療所のため、かなり狭い感じがしました。

「あの……何か御用でしょうか。」

間の抜けた台詞に思えるかもしれませんが、こののんびりとした田舎での生活にやっとなじみ始めた私たちとしては、ごくごく自然なものでした。

近所(といっても一番近いお隣でも、500メートルほど距離があります)の方が、何か用があってやってきたからと思ったからです。

 

「チッ」

舌打ちの音が聞こえたのと、男性が刃物を抜くのがほぼ同時でした。

刃渡りが3、40センチほどありそうな、細い刀。いわゆるドスというのでしょうか。

ただ事でないことを察した真由美が悲鳴をあげるのと、もう一人の男性が真由美の腕をつかむのがこれも同時でした。その男性は手にはサバイバルナイフというのか、大きく鋭いナイフを持っています。

「大人しくしてろよ。でないと女が死ぬぞ。」

二人のうち、背の高い方の男性、年齢は30代後半から40代くらいでしょうか。身長は180センチ近くありそうです。

髪は短く、細長い顔をしていますが、左の頬に特徴的なほくろがあります。

その男性は小刀を持ったまま、私に向かって構えると、動くなよと言って迫ってきました。

「俺はもう人を殺してきてるんだからな。本当に殺すぞ。」

言葉の様子から、この地方の地元の人間でないことがわかります。

彼らの言葉は、引っ越しする前まで私たちが聞き慣れていた都会のものです。

もう一人の男性、髪は茶髪で、体格ががっしりしています。身長は172、3センチくらいでしょうか。

茶髪の男性は真由美を羽交い締めにしながら、サバイバルナイフを突きつけています。

年齢は20代後半か30代前半でしょう。

「おい、ここにいるのはお前達だけか」

ほくろの男性は、かなり切迫した様子で、私に小刀を突きつけて言います。

「は、はい」

「お前達だけかって聞いてんだよ」

「はい、わ、私たちだけです」

私はまったく不意をつかれ、お風呂から出て来たばかりのタイミングだったこと、また、腰にバスタオルを巻いただけで裸同然だったこともあり、抵抗を考えることすらも及ばず、その場の流れに飲み込まれてしまいました。

真由美は羽交い締めにされながら、必死でもがいて抵抗していますが、茶髪の男性は手を緩めず、かえってナイフを喉に突きつけられて動けなくなってしまいました。

 

ほくろの男性が私に迫ってきて、自然と私は後ずさりして、部屋の奥の方へと追い込まれていきます。

そのまま、刃物を突きつけられたまま、私はキッチンを抜け、廊下を抜け、もと来たお風呂の方まで戻されてしまいました。

そしてトイレの前まで来ると、男性は「よし」と言い、「ここに入れ」と言って、私をトイレの中に押し込みます。

元々が診療所だったこの家のトイレは変わっていて、ちょうど学校や病院のトイレのように、男女別に別れていて、便器や個室も3つずつあるのです。

ほくろの男性は刀を突きつけたまま、私をその男性用トイレに押し込むと、片手でズボンのポケットから手錠を取り出し、片方を私の右手にかけると、もう片方をトイレの個室にある配管にガシャンとかけてしまったのです。

「まさくん!」

真由美が思わず声を出しますが、すぐに茶髪の男性に脅されてしまいます。

「うるせえよ。お前はこっちだ。」

ほくろの男性はトイレの配管につながれた私を眺めると、手錠が固定されていることを確認し、最後に私が腰に巻いているバスタオルをいきなりつかんで剥がしました。私が何も持っていないことを確かめるためだったかもしれません。ほくろの男性はタオルを剥ぎ取られて全裸になった私の下半身をしげしげと眺めると、

「よし。何も持ってねえな。しかし縮こまってんなあ。情けねえ。」

そう言って、トイレの個室のドアを閉めます。

後には和式便器と、全裸の状態でそこにつながれた私だけが残りました。

「おねえさん、あれはお前の旦那か?」

「は、はい、しゅ、主人です」

「じゃああんた奥さんだ。しかし小さいなあ、お前の旦那。金玉こんな小さくなってたぞ。」

ほくろの男性の話し声がトイレの個室のドア越しに聞こえ、そしてその声が次第に小さくなります。

「さあ、じゃあお宅の中を拝見しようか」

「寝室はどっちかな」

遠ざかる足音とともに、彼らのそんな言葉が聞こえたような気がしました。

寝室、という言葉に、私は嫌な予感を覚えましたが、かといってどうすることも出来ません。

 

やがて、3人の人間が階段を上る足音とともに、すぐに二階のログハウス部分の扉を開くぎぃぃという音がしました。

このあたりは木々に囲まれて、夜は静かなため、かすかな物音でも聞こえてきてしまいます。

木製の扉を閉じるばたんという独特な音が聞こえた後、木の床がきしむ音がかすかに聞こえます。

何が起きているのか、私は想像する他ありません。

しかし、1分もせずに、すぐに聞きたくない声が聞こえてきました。

「きゃ、いや」

「いや、やめて」

「誰か、助けて」

音量こそ大きくありませんが、開いたままの寝室の窓のせいで、その声は私のところまでも聞こえてきました。

二階のログハウスの寝室の中で、何が起きているのか、おおよその察しはついてしまいます。

私の頭の中に、さきほどまでリビングでくつろいでいた、Tシャツに薄いカーデガンを羽織っただけで、下はショートパンツ姿の真由美の姿が思われました。

そんなリラックスした格好をしていた真由美が、今、さきほどの男性二人に襲われているのです。

「きゃ、いや、誰か、誰か!」

真由美の声はなおも続き、真由美は必死に助けを求めています。

けれども、周囲には誰もいないのです。

いちばん近いお隣は500メートル先です。

もし大きな声を出したとしても、聞こえる距離ではありません。

それに真由美の声は、一階にいる私のところにも、小さな音で聞こえてくるだけです。

これでは、たとえすぐ隣に家があっても、騒音の多い都会なら聞こえないかもしれません。

もっとも都会なら、悲鳴が聞こえてもほとんどの人は無関心を決め込むのでしょうけれど。

「うるせえんだよ」

「大人しく観念しろよ」

そんなような二人の男性の声が、ときおり何度か聞こえてきました。

そしてその後、物音は急に聞こえなくなってしまいました。

 

トイレの和式便器のそばで、手錠でつながれた私。

トイレの中には静寂だけが残り、聞こえてくるのは、開いたトイレの窓から聞こえる木々のささやきだけです。

私は急に冷静になり、孤独を感じるとともに、いったい何が起こったのだろうと、考えをめぐらせていました。

あの二人は犯罪者です。この静かな田舎の街に、なぜだか都会からやってきた犯罪者がいたのです。

私は二人の強盗に襲われ、手錠でつながれてしまいました。そして真由美は。

ショートパンツにTシャツと薄いカーデガン姿でくつろいでいた真由美は。

真由美は、もうどこまで脱がされてしまったのでしょうか。

 

そこまで考えた時、また二階から物音がして、私を現実に引き戻しました。

夜の静けさと、窓から聞こえてくる木々の揺れるささやきの音。

その音に混じって、二階の頭上から、ぎしっ、ぎしっ、という音が聞こえてきます。

その音は、すぐに、一定のリズムで繰り返され、次第に速度も早くなっていきます。

私はその音が何の音か知っていました。三日前の夜、真由美と一緒にベッドの上で、私はその音を聞いたからです。

木製の大きなベッドと、ログハウスの床がきしむ音は、時折の休憩を挟みながら、一定のリズムを何度も繰り返して続きました。

ときおりその音の合間に、男性の話し声が聞こえますが、男性の低い声ははっきりと聞き取れず、話の内容まではわかりません。

その床のきしむ音に、私は起きていることを内心で察しながらも受け入れられません。

しかし、程なくして、私が一番聞きたくない声が聞こえてきました。

ぎしっ、ぎしっ、という床のきしむ音に混じって、

「んっ、んっ、んっ」

という女性のくぐもった声が聞こえ、

その声はすぐに

「うっ、うっ、うっ」

というものになりました。

ここにいる女性は真由美しかいません。

言うまでもなく、それは真由美の声なのです。

私はその頭上から聞こえてくる「うっ、うっ」

という声に、頭が混乱し、ほとんどパニックになってしまいました。

「やめろー!やめろ!やめてくれ!」

思わず取り乱し、大声で叫んでみますが、何の役にも立ちません。

かえって私の声が犯罪者たちに聞こえて彼らを刺激してしまったのでしょうか。

次の瞬間に聞こえてきたのは、真由美のより大きな悲鳴でした。

「あっ、やめて、あっ、あぁぁ、あぁぁー」

男性二人は真由美に何をしたのでしょうか。

真由美の声は甲高くなり、「あぁぁ、あぁぁぁ」というふうに断続的に続いています。

その声は、さきほど周囲に助けを求めていた声よりもさらに大きいくらいです。

その声の高さに、真由美が大変なことになっていることが、壁を隔てて聞いている私にもわかります。

 

真由美の甲高い悲鳴が止み、ほどなくしてまたすぐに、ぎしっ、ぎしっ、という床のきしむ音が再開しました。

そのリズムは、ゆっくりとしたものから始まり、次第に間隔を狭めて早くなっていきます。

「あぁ、あぁっ」

真由美の声が聞こえます。

でもそれは、先程の助けを求めている声とは違います。

それがもはや、悲しくて出している悲鳴ではないことは、私にもすぐにわかりました。

その真由美の甘く濡れた声が、床のきしむ音につれて早くなり、ついには

「あぁっ、あっ、あっ、あっ」

という断続的な声に変わり、さらにそれが何分も続いていくと、私は夜の静けさを恨みながら、たまらなくなって手錠につながれたままの右手を動かし、トイレの個室の中で、和式便器の傍らに座ったまま、自分を慰め始めました。

 

真由美の断続的な声と、床のきしむ音は続きます。

それらの音に混じって、何かがぶつかり合うようなぱんぱんという乾いた音までが、窓から聞こえてきます。

私の脳裡に、四つん這いの姿勢になった真由美が、後ろから男に挿入されているシーンが浮かんできました。

真由美はもうすべて脱がされて、裸にされている事に間違いありません。

私は受け入れざるを得ませんでした。

真由美は今、あの二人の男性とセックスをしているのです。

そして、あの二人の男性に感じさせられて、悲鳴をあげているのです。

おそらくは、私とのセックスなどよりもずっと、強烈に。

真由美のこんな声を、私は聞いたことがありませんでした。

真由美がどんな格好で、どんなことをされているのか、ここからではわかりません。木の床が激しくきしむ音と、真由美の悲鳴、そして身体がぶつかる乾いた音のみが、静かな夜の中に聞こえてきます。

そのセックスの音は、静かな秋の夜が更ける中、延々と続いていきました。

そして私は、敗北感と、大事なものを失った喪失感にまみれ、情けなさに涙を流しながらも、トイレの床の上に射精をしたのでした。

それは、本来であれば今夜、真由美の中に出すはずの射精でした。

 

(中編へ続く)

 


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