覗き魔の男はある夜、畑の中を歩く少女を見かけ……

 

 第一章 覗く男

 

 いいやつほど早く死ぬっていうのは本当だ。

 かつてこんな俺にも二人の親友が居た。

 けれども、二人とも死んじまった。

 二人とも、いい奴だったってだけじゃなく、優秀な戦士だった。

 あいつらの強さを知っている俺にとっては、あの二人があんなにあっけなく戦で死んじまうなんて、信じられないことだった。

 

 けれど、誰にだって弱点はある。

 そして、男にとっての弱点は女だってことを、俺は学んだんだ。

 

 戦が終わり、国が滅亡しても、俺は生き残った。

 それは、俺には愛する女が居なかったからさ。

 俺は今ほど、自分がモテない男だったことに感謝したことはない。

 

 俺の死んじまった二人の親友、リュウとヨシト。

 あいつらは二人とも、まっすぐな性格で、人望が厚く、そして女たちにも人気があった。

 ガキの頃から、あいつらはいつも女たちにチヤホヤされて、俺は自分がモテないことに劣等感を持っていたもんだ。

 それでもあの二人は、そんな俺とも友達で居てくれたし、俺はそんなあいつらのことが好きだった。

 

 あいつらは大人になり、戦士の位を授かると、どちらも最高の美人と結ばれた。

 でも最終的には、その女たちが、あいつらを殺したんだ。

 あいつらが殺されちまった原因は、女だってことを、俺は知っている。

 女ってやつはいつだって、いちばんやっちゃいけないことをする生き物なんだからな。

 

 そのおかげであいつらは死に、俺たちは戦に負け、俺たちの国は滅びた。

 あの女たちが、俺たちの国を、内側から滅ぼしたんだ。

 そしてその代償に、彼女たちは過酷な運命に晒され、劣悪な身分にその身を落とすことになった。

 

 だけれど、俺はこう思わざるを得なかったんだ。

 それは、あの女たちが、本当は自ら望んだことだったんじゃないか、ってな。

 あの女たちは、自ら望んで、自分の愛する男を殺したんじゃないかって……

 愛する男を殺してまで、そして自分の祖国を滅ぼしてまで、自らの繁栄を望む。

 女ってのは、それほどまでに利己的な生き物なんだからな。

 

 

 申し遅れたが、俺の名はタマリ。

 サイマン帝国の高級将軍をやっている。

 もっとも戦が終わる前までは、俺はヤトミの国のいち兵士に過ぎなかった。

 俺は自分の国を裏切り、その代償として今の地位を得たのさ。

 

 俺は薄汚い男だが、けれども自分のことを恥じちゃいない。

 俺の周囲にいる同僚たちも、俺以上に薄汚い乱暴者ばかりだからな。

 サイマン帝国なんて言っても、そんなものは名ばかりで、法律もなければ、統治機構もあったもんじゃない。

 このノルマリアの地にあった二つの小国、ウェランドの国と、ヤトミの国。

 そのふたつを滅ぼして、ノルマリアの地を力で制圧したサイマンの奴らが、有頂天になって帝国を名乗っているだけなのさ。

 この国の法律は、欲望と暴力。それだけだからな。

 

 北の辺境に住むサイマンは、未開の地に住む蛮族に過ぎなかった。あいつらは、ワインの味もわからない、粗野で下品な乱暴者だ。力がすべてだと思い込んでいて、暴力と略奪しか知らない。

 皇帝のロンゴルは、そんな乱暴者たちの集団を、力で束ねる親玉ってわけだ。

 このノルマリアの地は、今では不幸にしてそんなゲスな奴らの支配下になっちまったわけだが、あの歴史と伝統を誇っていたウェランドの国や、礼節と美に満ちていたヤトミの国と比べれば、こんなものは国とは呼べない。

 無法状態の中で、強い者が弱い者を虐げ、そしてずるい者だけがいい目を見て、正直な者は奪われ続けている。

 

 だが、そんな堕落した国の中で、俺はまだ生き続けている。

 そして、結構楽しくやっている。

 それは、俺もやはり、奴らに劣らず、ゲスな人間だったからだろう。

 

 俺は醜い男だ。

 痩せ細っていて、頬骨が張り出し、血走った目はぎょろぎょろと飛び出している。

 そんな俺が、女に声をかけても、みんな怖がって逃げ出しちまう。

 そんな俺だから、女とヤルなんてことは、及びもつかない。

 俺に出来るのは、こっそりと村の女の水浴びを覗いたり、夏の夜に村の外でこっそり逢引しているやつらのセックスを覗き見ることぐらいだ。

 

 

 俺は今でも思い出す。リュウとハナのセックスを、小屋の外から覗いちまった時のことを。

 リュウはハナと、そしてヨシトはミユと、二人が十五の時から付き合っていた。

 二人ともまっすぐな奴だったからな。

 寄ってくる女はよりどりみどりなのに、あいつらはひたむきに、一人の相手と付き合い続けていたのさ。

 同じ村で育った俺たちは、ガキの頃から仲が良かったが、村の中でも、ハナとミユは評判の美人だった。

 優秀な戦士候補生だったリュウとヨシトは、それぞれにそんな美人と恋に落ち、そして付き合い出したんだ。

 

 皮肉なことに、ハナもミユも、俺の好きな女だった。

 好きって言っても、惚れているとか、愛しているっていうんじゃないぜ。

 俺は、あの女たちの身体に見とれていたんだ。

 あいつらは二人とも、いやらしい身体をしていたからな。

 

 色気づく年頃になってから、俺は次第に、夜になると寝付かれず、村の外を歩き回るようになった。

 昼間、同じ年頃の娘たちの身体をじろじろと見回して、体の中には熱いものが煮えたぎっているのに、ブサイクな俺には声をかけてくれる女などいないからさ。

 そして、俺は村のはずれにある炭焼き小屋の中で、リュウとハナが抱き合っているのを見つけちまったのさ。

 

 月明かりの下、森のそばにある小さな広場で、小屋の中から灯りが漏れているのに俺は気付いた。そして小屋に近づくと、声が聞こえてきたんだ。真夜中。誰もいない村のはずれの小屋。それが男と女の声だって気付くまでに、時間はかからなかったぜ。

 俺はそっと近づくと、丸太の隙間から小屋の中を覗き込んだ。

 部屋の中はランプの灯りでぼんやりと照らされていた。

 そして俺は、素っ裸になったリュウのたくましい背中に、ハナの細い腕がからみついているのを見たんだ。

 二人とも、夢中になっていた。

 ハァ、ハァと息を荒くして、お互いに抱き合い、キスを繰り返していたんだ。

 

 戦いの時には人を寄せ付けないリュウが、小屋の外で覗き見る俺に気が付かなかったのも、きっとハナのことしか目に入らなかったからだろう。

 そして俺は、いつもチラチラと盗み見ることしか出来なかったハナの胸が、素っ裸でランプの灯りに照らされるのを見ちまった。

 細い体つきなのに、不釣り合いなくらいに大きく、豊かな乳房。

 それを見るだけでもたまらないのに、その丸い乳房が、リュウの大きな手で、嫌ってほどもみほぐされるんだ。

 俺は、嬉しいような、泣きたいような、どうしようもない気持ちになって、けれども股間はギンギンに勃起しちまっていたぜ。

 

 やがて二人は小屋の中に敷いてあった藁の上に横になり、ハナが大きく足を開くと、リュウがハナにのしかかり、ひとつになって抱き合い、まぐわい始めた。

 それは俺が初めて見る、男と女のセックスだった。

 全裸のリュウがハナのあそこに自分のモノをあてがい、二人の腰が重なる。そしてリュウが腰を動かし始め、あいつのたくましい腹筋が、ハナの白い身体の上で躍動する。

 すると間もなく、ハナが色っぽい声を上げ始めたんだ。

 

「あぁ……あぁ……あぁぁ……」

 リュウはハナの細い身体を腰のところで抱えながら、夢中で腰を前後させている。

 その動きに合わせるようにして、ハナが甘い声を上げ、そして大きく柔らかな彼女の胸が、ゆらんゆらんと揺れる。

 たまらなかったぜ。

 気が付けば俺は、丸太の隙間に目を近付けながら、いつの間にか自分の右手で自分の勃起したものを握りしめ、そしてあっという間に達して、炭焼き小屋の丸太の上に男の精を飛ばしちまったんだ。

 

 覗き見る俺がイッてしまった後も、小屋の中では二人が夢中で行為を続けている。

 やがて、リュウが腰を動かしながら懇願するように言った。

「いいだろ、ハナ……このまま……」

「だめよ……あぁっ……お願い。中には出さないで」

「だって……こんなに気持ちいいじゃないか」

「私たちのことは、まだ両親にも認めてもらってないのよ……ん、あっ……赤ちゃんが出来たら、大変なことになるわ」

「いいじゃないか……夫婦になるって決めているのだし」

「でも、結婚前に身ごもったりしたら、あなたは立場を失うのよ……あなたには、戦士としての立場があるわ……指導者として、村を、国を守っていく輝かしい将来が……」

「わ、わかったよ……我慢しよう……今は……」

「でも……いつかは……あなたの赤ちゃんを……あぁっ……産みたい!」

 

 そうしてリュウは、ハナの股間から自分のものを抜き、ハナの細い身体の上に、男の精を勢い良く放ったのさ。

 その一部はハナの顔面まで飛び、彼女の乱れた前髪と一緒に、汗ばんだ顔に貼り付いた。白濁した男の精を顔に浴び、舌でぺろりとそれを舐めながら、恍惚とした表情で息を付いているハナの顔を、俺は一生忘れられない。ランプの薄明かりの中で、彼女の頬が赤く紅潮していたのが俺にはわかったんだ。

 

 そしてそれ以来、俺は覗きがやめられなくなっちまった。

 俺は毎晩のように村を徘徊し、他人のセックスを覗き見る、ゲスな覗き野郎になっちまったのさ。

 

 

 そんな俺にも、一度だけ幸運が訪れた。

 士官学校の二年生だったある日。

 その夜も、俺は宿舎を抜け出して、村の中を、そして外を歩いていた。

 そして村のはずれに広がる畑の入口まで来た時、信じられないものを見たんだ。

 

 畑のあぜ道を、一人の女が歩いていたんだ。

 若い女だった。

 女は薄着で、袖の短い羽織りしか身に付けていなかった。

 星明りの中、下着に包まれた小さな尻と、そこから伸びる細く白い足が、俺の目にはっきりと見えたんだ。

 年端もいかない娘だった。

 

 なぜそんな娘が、こんな夜更けに、村のはずれの畑の中を歩いているのか、その理由は俺にはどうでもよかった。

 たった一人で歩く彼女の後ろ姿……その細い足と、短めに切られた髪が揺れるのを見た瞬間から、俺の心臓はドクドクと音を立て、鼓動が早くなった。

 気付かれないよう、俺はそっと後を付けた。

 少しずつ近づく。三十メートル。二十メートル。

 彼女は畑の中を、一人でゆっくりと歩いていくので、追いつくのは難しくない。だが、気付かれるのはまずい。大声を出されてしまうからだ。昼間、村の中でも、俺は女に近づくと怖がられてしまうのに、こんな場所ではどうなってしまうかわからない。

 十メートル。短い羽織りの下にある彼女の尻のふくらみと、太ももからふくらはぎまでがはっきり見える。俺はごくりと生唾を飲み込んだ。その音が彼女にも聞こえてしまうんじゃないかと思うくらいだ。

 

 彼女は村から離れて、外へ外へと歩いていた。

 後を付けるうち、道はキャベツ畑を抜けて、麦畑の中に入っていた。

 麦の穂は、ちょうど子供の背丈くらいに丈が伸びている。ここなら、何があっても周囲から見えることはない。

 五メートル。心臓の鼓動がいよいよ早くなる。俺のもともと飛び出た目玉が、さらに顔から飛び出しそうだ。

 四メートル。一歩踏み出した途端、そこに落ちていた枯れ枝を踏み、パキッという小さな音がした。女の子が振り向く。初めて彼女の顔を見た。

 俺が見たのは、あどけない美少女が、驚いて口を開き、怯えて顔をひきつらせる様子だった。

 そして彼女もきっと、月明かりに照らされた、俺の醜い顔と、そこに突き出た目が欲望に血走っているのを見たに違いない。

 

 俺は何も考えられず、一気に飛びかかった。

「きゃっ……!」

 声を出す暇も与えなかった。

 片手で押さえ込み、もう片方の手で口を塞いだ。

 麦畑に引きずり込み、二人の人間の体重で折れた麦の穂がさらさらと音を立てる。

 折れた麦の上、俺はその子を仰向けに押し倒し、声が出せないよう顔面を力いっぱい手のひらで押し付けると、動けなくなった彼女の羽織りの前を開き、胸をさぐった。

 肌着の上から、娘のふくらみかけた、控えめではあるがやわらかな感触が伝わってくる。だが今はそれをゆっくりと愛おしんでいる場合ではない。俺は片手で彼女の胸を左右交互に荒々しくもみしだくと、肌着を一気にまくり上げた。

 

 少女の控えめな胸のふくらみと、小さく可憐な乳首が、月明かりの中、俺の前にあらわになった。

 その後は、もうわけがわからなかった。

 俺は彼女の胸にむしゃぶりつくと、夢中でその乳首に、そして乳房全体に自分の舌を這わせた。

 

 (体験版ここまで)

 

 

いかがでしたでしょうか。

中世ファンタジーの世界の中、戦争と暴力を描く物語は、覗き魔の男であるタマリが、夜の畑で見知らぬ少女に襲いかかるシーンから始まります。

 

この後、この少女はどうなってしまうのでしょうか。

聞くだけ無駄な質問ですね。わかりきったことです。

ヤられるのです。ヤられて、ヤられて、ヤられまくるのです。

しかし、この一晩の事件が物語の最後まで後を引き、思わぬ結果を引き起こすことになります。

 

モテない覗き男、タマリが、中世ファンタジーの世界の中、どのように戦い、犯し、そして寝取られていくのか、ぜひご覧になってみてください。

FANZA、およびDLsiteにて販売しております。

 

どうぞよろしくお願いいたします。