純真な美少女に起きた悲劇

NTRはハードルの高い行為だと言いました。
NTRとは、関係が壊れる事の快感です。
壊すためには、まず築き上げなければなりません。
夫婦関係、恋人関係、その結びつきが強ければ強いほど、純愛であればあるほど、NTRの衝撃と快感も増します。

しかし、そのような純愛関係は、そうそうあるものではありません。

まずは年月をかけた特別な純愛関係がなくてはいけない。
そして、その主役であるカップル。彼氏の方も、彼女の方も、寝取られにふさわしい容姿や特徴を持っていなければなりません。

彼氏(夫)の方は、あまりいい男だと説得力がありません。また感情移入ができません。少なくとも私はそうです。それは、私自身が短小で貧弱な男だからです。情けない彼氏が、分不相応な可愛い彼女を寝取られるという構図が良いのです。

そしてヒロインです。もっとも大切なのが、ヒロインの存在であることは言うまでもありません。
理想的な寝取られを実現するためには、このヒロイン(彼女、妻)が、かけがえのない女性と言うにふさわしい魅力を持っていなければなりません。
できればそれは、純情で、純真で、可憐な美女であってほしいのです。
もちろん、強い女や、いわゆるビッチ、淫乱な女性でも構いませんが、そうであったとしても、彼女は特別だと思わせるような魅力が欲しいのです。

ヒロインが純情、純粋無垢であるほど、それを汚す快感は増します。
そして、彼女は特別だ、他の女とは違うんだ、そう思わせるような特別な要素があればあるほど、実際にチンポを入れられた時に、他の女と何ら変わらないという事実、その他大勢の女と同じように簡単に落ちて、入れられて感じまくっている姿を見て、興奮が増します。

お恥ずかしい話ですが、私は妻と付き合い始めた若い頃、アダルトビデオを見る時は、女性が乱暴されるような内容のジャンルを好む傾向がありました。
今にして思えばそれは、私の寝取られ願望の発露です。もちろん犯罪的な行為には反対なのです。あってはならない事なのです。しかし私は、自分の大切な恋人である真由子が、そのように犯罪に巻き込まれ、襲われ、乱暴されてしまう事を心の奥で夢想して、その願望を重ねていたのだと思います。

自分の大好きな真由子が、そんなふうに乱暴され、見知らぬ男達に欲望のままに、夜の河原で、どこかの廃屋で、一晩中好き放題にされてしまったら……
そんなことがあってはならない、そう思えば思うほど、私は密かに興奮してしまっていたのだと思います。

今ではもうそのジャンルを好むことはありません。自分がいわゆる「寝取られ性癖」だと気付き、真由子と結婚してからは、時々アダルトを見る機会があれば、やはり「NTR」のジャンルに惹きつけられてしまいます。考えてみれば「寝取られ」「NTR」という概念が広く知られるようになり、アダルトのジャンルとして確立したのは、比較的最近のことなのです。

今ではNTRという言葉は一般化し、アダルトの世界でも使い古され、その意味も変わってきて、NTRという言葉は不倫全般を指す言葉になってきたように思います。

それでも私は、本当の寝取られは奥が深く、その心理状態は複雑で、アダルトビデオ等でも簡単に表現できるようなものではないと思っています。

理想のカップル、理想の純愛。
まずはその関係なくしては、NTRは成立しません。
その恋愛関係、そこにある物語。それをきちんと表現するためには、壮大な二時間半の恋愛映画を作らなくてはなりません。
その恋愛映画を見て、胸が熱くなり、感動の涙を流し、ああ、愛って本当に素晴らしい、そのように感動する。

そこから突然、物語が一転するのです。今までのラブストーリーは何だったのと言うほどに、何の脈絡もなく、それが起きてしまう。
本当の寝取られは、そこから始まるものなのです。

感動の美談となるような理想のカップルが、寝取られて引き裂かれる。
誰もが憧れる純粋無垢な理想のヒロインが、乱暴されてめちゃくちゃにされる。

その様子に、私達は快感を覚えて興奮してしまうのです。
それは人間の持つ残酷な一面です。暴力シーンや、残酷な出来事に興奮してしまうのです。
しかし寝取られの場合には、妻は暴力を振るわれるわけではなく、あくまで女として愛されまくってしまうわけなので、それは形は歪んでいても男女和合、子孫繁栄の本能の一部だと言えそうです。

自分の妻がそんなふうにめちゃくちゃに乱暴にされるのが見てみたい。
そんなふうに思ってしまう寝取られ夫の性癖。

純粋無垢なヒロインが、めちゃくちゃになってしまうところが見たいと思うのが男の願望です。
しかし、そんな女性は現実には存在しないかもしれません。
「純真で可憐な美少女」なんて、物語の中だけの存在です。

「あってはならない事」を見たいと思ってしまう人間の性癖。
美しいものが汚されるのを見たいと思ってしまう人間の性。
しかし私が見たいのは、あくまで美しい悲劇です。
汚されるにふさわしい「純真で可憐な美女」がいなければ、それはただのセックス、ただの暴力、ただの動物的な行為になってしまいます。

けれども私は真由子と出会いました。
真由子は私にとって、純真で、可憐で、純情な、完璧な美少女でした。

そんな彼女と出会ってしまったからこそ、私はいつの間にか寝取られ性癖になってしまったのかもしれません。

天然で、無邪気で、純真で、自分がきれいな事を少しも鼻にかけない、そんな女性。
服装は地味だし、目立つことは嫌いだけど、服を脱ぐと実は誰よりも美しい、息を飲むような身体を持った美女。
恥ずかしがり屋で、おとなしい性格で、けれど少女の頃から私に優しくしてくれる、世界でただ一人の特別な女性。

けれどそんな彼女が、他人の手で脱がされてしまった時……めちゃくちゃエッチだったのです。
感じまくり、自ら腰を振り、大喜びで相手を受け入れ、すごい声を出して……

彼女が本当はそれほどにエッチで、男が好きで、セックス大好きな女だった……
本当は相手は誰でもよくて……ちんちんが大きいほどよくて……
本当はもっといい男とセックスがしたい。
それが彼女の本当の気持ちだった。
それが彼女の本当の姿だった。

私は、くやしいほどに嫉妬し、たまらくなり……
それでも、彼女を嫌いにはなれず、もっと、もっと夢中になってしまったのです。

たまらなくなって彼女にお願いし、男に何発も遂げられた後の彼女のおまんこを舐めさせてもらい……ぐちゃぐちゃに熱くなった彼女のあそこの味を知り、ぽっかりと開きっぱなしになった彼女の穴を見て、彼女のあそこから流れ出してくる男の精液の刺すような苦さを味わい……そして私は、夫として彼女に屈服し、「寝取られ夫」という名の奴隷となったのです。