浮気のセックスは盛り上がる
人間のセックスとは皮肉なもので、夫婦で行うセックスよりも、見知らぬ他人との浮気のセックスの方が興奮するように出来ています。
夫婦のセックスとは基本的に退屈なものです。
共に生活している、長年見知った相手。いくら愛し合っていたとしても、そこに新鮮さを見出す事は困難です。
またセックスにはタイミングという物もあります。
日常の中で行う夫婦生活には、思いの外制約があります。
仕事で疲れている夫。育児に追い回されている妻。時間の制約だけでなく、気分や体調によってもセックスは左右されます。
それらがぴたりと合って、思い切りセックスを楽しめる機会は、年に数回あるかどうか。それが多くの夫婦の現実ではないでしょうか。
しかし浮気のセックスは違います。
浮気のセックスは、状況がどうであれ、タイミングがどうであれ、極限まで盛り上がってしまうものです。
それは浮気のセックスは、非日常の出来事だからです。
いくら愛し合っていても、長年連れ添った夫が妻のことを本気で求め、肉体的に全開ギンギンとなるのは難しいものです。
しかし、浮気のセックスは常に全開です。
浮気相手の男は、奥様の肉体に欲情しています。奥様を女として見て、その肉体を強く欲しているからこそ、奥様を口説き落として奪い取るのです。
その時、男は間違いなくベストコンディションで、その気になっています。
憧れていた女性を、旦那から奪い取って自分のものにするチャンスなのですから、興奮しないわけがありません。
奥様の方も同様です。
見知らぬ男、他人に脱がされた奥様の心は動揺します。
そして動揺は、そのまま興奮につながります。
服を一枚脱がされるたびに動揺し、ひとつひとつの愛撫が新鮮な驚きとなり、また罪悪感を伴います。そしてその罪悪感が、心を揺り動かす戸惑いとなって興奮を高めます。
奥様の心は、戸惑いながらも流されて行き、やがて気持ちと裏腹の肉体的な快感に身を任せてしまうのです。
そして流されてしまえば、本気でも浮気でも、セックスの行き着く先は同じです。
女は本来、見知らぬ男に抱かれるのが好きなものです。
夫以外の他人に抱かれるのは、スリリングで気持ちいいのです。
それは女の本能です。
さまざまな男とセックスをする事で、多様な遺伝子を取り込み、優秀な子孫を残すことが出来るからです。
私の妻である真由子が生涯で経験した最高のセックスは、私以外の男性を相手にしたセックスです。
彼女が女として、一番感じてしまった夜。
そこに順番を付けるとすれば、私とのセックスは、おそらくベスト10にも入らないでしょう。
若い頃、恋人同士になったばかりの頃、私は彼女はあまりセックスが好きではないのだと思っていました。
私とのセックスの時の控えめな真由子の姿に、セックスで大きな声を出すのはポルノ映像の中だけの演技で、本当のセックスは静かなものだと思っていたのです。
しかし、彼女が浮気を体験し、他の男を知り、そして目の前で彼女が他の男に抱かれる姿を見た時……私は乱れに乱れた彼女を見せられました。胸を大きく揺らし、髪を振り乱して、目を閉じ、のけぞって、悲鳴のような甲高い声をあげて、感じまくっている裸の真由子がいたのです。
普段のセックスでは、いまだに控えめで、それほど声も出さないままに、最初のキスから後処理までを含めても、いつも30分で終わってしまう私と真由子のセックス。美人だけど、仕方なく私に付き合ってくれるという感じで素気なく寝室に横たわる真由子。
けれども他人に抱かれる時の真由子は、いつもどこか嬉しそうで、顔を赤らめ、いじらしい態度を取り、可愛らしく素直な仕草で、自ら進んで男を喜ばせるようなポーズを取ります。
場の中心となり、男性にちやほやされるのが大好きな真由子は、プレイの時には何人もの男性にかわるがわる愛され、一人の男性とのデートでも、一晩で三度もの中出しを受け入れたりします。
脱がされる前から、真由子のパンツは濡れて染みとなり、いざ挿入されれば彼女のおま○こはねばねばした白い体液を分泌して、それは泡となって、相手の男性の太いおち○ちんに白い「天使の輪」を作ります。真由子の股間にも穴から溢れ出た白いものがべっとりと貼り付きます。男のち○ぽに付いた白い輪っかは、真由子が女として、相手と肉体的に結ばれた証である本当の意味での結婚指輪です。感じさせられた真由子は、夫以外の男に、そんな重大な意味を持つ本当の結婚指輪をプレゼントしてしまうのです。そして彼女の股間から尻にかけてびっしりと付いた真っ白な粘液は、一糸纏わぬ全裸で抱かれる彼女が、女の一番大切な部分に纏った本当の意味でのウェディングドレスなのかもしれません。股間を純白の粘液で装い、私は貴方のものです、と身体で主張しているのです。他人とのセックスでそんないじらしい反応を見せる真由子の肉体。それは真由子が本気で感じている証拠。女としての喜びの証です。
私とのセックスでは絶対に見せない姿、私とのセックスでは絶対にそうならない真由子のぐちゃぐちゃになった股間を見て、私は「ああ、真由子は今、喜んでいるんだ」と納得し、悔しさと喜びと興奮で涙目になりつつ、一人オナニーに耽ります。
真由子は相手の男と、そんな本当の結婚指輪とウェディングドレスを身に纏いながら、一晩という限られた時間の中、中出し射精のクライマックスで何度も何度も結ばれていくのです。
私との夫婦のセックスでは、彼女はそんなふうに濡れたりする事は決してありません。
そのように激しく感じたり、大声で乱れたりする事もありません。
それは、日常と非日常という違いだけでは説明がつきません。
夫の目の前で、幾人もの男に抱かれる真由子は、普段からは想像もつかない程の美しさを見せます。
彼女が味わっている快感と興奮はどれほどのものでしょう。
寝取られという行為の中には、精神的にも肉体的にも、そのような極限の興奮が秘められています。
真由子を抱いていった男性の中には、本名のわからない男性も何人もいます。
けれども真由子は、男と女として愛し合い、激しいセックスで結ばれた男性達のことを、決して忘れないでしょう。
相手の男性のことを、大切な運命の相手として、身体で覚えているのだと思います。