寝取られ夫は感動してしまう
寝取られ夫である私は、愛しい妻が他人と愛を交わす様を何度も見ています。
私は、大好きな妻が、他の男に可愛がられてしまう様子を何度も見ています。
愛しい妻が、男にキスをされ、肩を抱かれ、胸をもみほぐされるところを見ています。
そして、キスをされた妻が、嬉しそうに男に抱かれ、目を閉じて夢中になって男と舌を絡め合う様子を見ています。
その時に湧き上がるのは、ショック、嫉妬、そして胸を焼くような悲しみと絶望です。
しかし、それ以上に、感動が湧いてくるのです。
妻の真由子が男とキスをすると、ショックを受けると同時に、胸がときめき、喜びを感じてしまうのです。
ああ、真由子は今、喜んでいるんだ。幸せを感じているんだ。それが伝わってくるのです。
それは、男女が結ばれることの神聖な美しさがもたらす感動です。
美男美女……美しい女と、逞しい男が触れ合い、抱き合い、愛し合う姿に、男女が出会って結ばれることの奇跡を感じてしまうのです。
真由子と相手の男性。
お互いに名前も知らない、出会ったばかりの二人なのに、お互いのすべてを受け入れて愛し合っている。
私の妻と、見知らぬ他人が、お互いに裸になり、抱き合い、絡み合う……その姿は、感動で涙が出るくらいに美しいのです。
それは、私が男として貧弱で、ペニスも短小だからかもしれません。
私とのセックスでは、そのような美しい感動は絶対に生まれないのです。
妻のことが大好きで、妻に魅了されているからこそ、私はセックスになるとどうしていいかわからず、そしてせっかく自分の短小ペニスを妻の中に入れても、妻を快楽の領域に連れていくことなくあっという間に終わってしまいます。
そんな私と結婚した妻ですが、他人に寝取られて、逞しい肉体を持つセックスの上手なヤリチン男に抱かれる時には、本当のセックスを体験できるのです。
たとえ出会って数時間しかたっていない二人でも、妻と男性は、寄り添い、抱き合い、唇を重ね、分単位、秒単位で、親しい仲に、親密な仲になっていきます。ソファーの上、お互いに相手の股間を手で触れ、見つめ合いながら愛撫する時には、もうお互いに特別な存在です。お互いの左手の小指に赤い糸が結ばれているのが、私にもはっきりと見えます。
そして裸で抱き合い、恋人となり、男性のオチンチンが妻の中に入ってしまう頃には、もう「運命の相手」になっています。ベッドルームには無数のハートマークがシャボン玉のように飛び交います。そして愛情と快感の果てに、男性が真由子の中に精液を放つ頃には、二人は永遠の愛を誓い合った仲になってしまうのです。
それは決して嘘ではありません。夫婦そろって寝取られ性癖に目覚め、寝取られセックスを始めた時から、私達はもし相手の男性との間に子供ができたら、自分達の子供として育てると決意しているからです。男性に本気で抱かれて真由子は母になり、男性の子供を育てながら、相手の男性のことを生涯想って生きるのです。
私は、自分の妻が全裸で男と抱き合い、絡み合う、そのあまりの美しさに感動してしまいました。
まったく他人のはずなのに、妻と男性は息がぴったりで、お似合いの恋人同士のようで、私など問題にならないほどに理想のカップルのようで、それはまるで運命の赤い糸で結ばれた一組の男女としか見えなかったのです。
そして私は、自分とのセックスでは決してあり得ない、女として感じさせられ、必死で喜びの声を上げている妻の姿に涙を流してしまったのです。
感じさせられた裸の妻を見て、私は、ああ、これが本当のセックスなんだ。これが男と女が結ばれるという事なんだ、と感涙に咽んでいたのです。
それは男と女の神秘、そして生命の神秘という事でした。
目の前ではお似合いの美男美女が裸で抱き合って結ばれ、そして男と女が結ばれて新たな命が生まれる。その新たな生命が生まれる神秘と奇跡。その生命の喜びを、夫である私は、妻と他人が結ばれるセックスを見ながら感じてしまったのです。
それは、自分が妻とするセックスでは決して得られない喜びでした。
私は裸で抱かれる妻を見て、ああ、美しい、私の妻の真由子はなんて美しいんだろう、と感激します。
まるで女神のようだとすら思います。
そんな女神が、男性を受け入れ、女として愛されて、子宮の中に男性のすべてを受け入れ、男性と結ばれてしまう瞬間に感動します。
それは新たな命が生まれる瞬間です。真由子が男性と結ばれ、母となる瞬間です。
私は紛れもなく、自分の妻である真由子に、他人と結ばれ、他人の子供を妊娠して、そして産んで欲しいと思っているのです。
命が生まれる喜びを感じてしまっているのです。
それが自分の子供でなかったとしても。
真由子が自分以外の男と結ばれて出来た子であっても。
普通の夫婦ならば、そして正常な男ならば、こんな事にはなりません。
私が男として多くのものが欠けているからこそ、このようになってしまうのです。
そしてこれは、私達夫婦の肉体のアンバランスさが生み出した現象です。
男として妻を喜ばせることができない私は、妻が他の男と結ばれる事で、命の喜びを……男と女が身も心も結ばれる本当のセックスの喜びを……泣きながら感じ取っているのです。